瀬戸焼を知る

瀬戸焼のいろいろ

伝統的工芸品

伝統的工芸品は、昔から伝わる技術を用い、天然の材料を使って主に手で作られるものです。そうして造られたものは、私達の生活の中で様々な形で使われ、役立ち、長い間親しまれてきました。

工芸品といわれるものは、全国で900以上ありますが、そのほとんどが小規模の会社や工場で作られているため、昭和49年に国が「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」を制定し、指定された工芸品を保護し、育てることにしました。

「伝統的工芸品」には、法律上では次の要件が必要と規定されています。

  1. 主として日常生活で使われるもの
  2. 製造過程の主要部分が手作り
  3. 伝統的技術または技法によって製造
  4. 伝統的に使用されてきた原材料
  5. 一定の地域で産地を形成

平成29年11月現在、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」は全国に230品目あり、瀬戸では「赤津焼」と「瀬戸染付焼」が「伝統的工芸品」に指定されています。

赤津焼

赤津焼

赤津焼のふるさとは、瀬戸市の東端にある赤津地区です。大正14年に当時の瀬戸町と合併するまで、赤津村として千年を越えるやきものの歴史にはぐくまれて、今日まで脈々と受け継がれている古窯の一つです。 赤津焼の特徴は、なんといっても多彩な釉薬。赤津七釉と呼ばれる「灰釉」(かいゆう)「鉄釉」(てつゆう)「古瀬戸釉」(こせとゆう)「黄瀬戸釉」(きせとゆう)「志野釉」(しのゆう)「織部釉」(おりべゆう)「御深井釉」(おふけゆう)の7種類の釉薬が使われます。そしてこの七釉を更に活かすべく、「櫛目」「ヘラ彫り」「印花」など12種類に及ぶ豊富な装飾技法が駆使され、現在では、茶道具、華道具はもちろん、小鉢、向付などの懐石食器、湯のみ、コーヒー揃など幅広く作られています。

伝統的工芸品「赤津焼」(外部リンク)

あいちの伝統工芸品「赤津焼」 (外部リンク)

伝統工芸 青山スクエア「産地訪問レポート」(外部リンク)

瀬戸染付焼

瀬戸染付焼

加藤民吉が磁器の製造法を九州で修行の後、瀬戸に帰り、その技術を伝えたことによって、瀬戸地方特有のやわらかな味わいを持った磁器が完成しました。 瀬戸における磁器生産の中心は、日本画のごとく華麗な筆致で描いた染付焼でした。 透けるような白い素地、唐呉須や良質の地呉須による際立った呉須の発色、南画系などの絵師の指導により発展した絵画的な絵付け。山水、花鳥、草花が、より写実的に、より繊細に描かれたその趣は他の産地のものとは異なり、独特の世界をかもしだし、「瀬戸染付焼」と呼ばれます。

あいちの伝統工芸品「瀬戸染付焼」 (外部リンク)

伝統工芸 青山スクエア「産地訪問レポート」(外部リンク)

参考:伝統工芸品について(伝統工芸品産業振興協会)(外部リンク・別ウィンドウで開きます)

×

ページトップ